天神様

由来

平安時代の公卿である菅原道真。
彼の死後、天満天神として崇拝され、
全国に1万数千の天満宮が建立されました。
大宰府と京都の北野に墓所と宮が設けられ、
農耕祭祀が始まり、天神信仰が育まれました。
鎌倉時代以降、菅原家の氏神や
学問の守護神として崇敬を受け、
江戸時代には寺子屋教育でも尊ばれました。
命日や二十五日には天神講が行われ、
絵巻物や文学作品を通じて道徳観も普及。
『天神記』や『菅原伝授手習鑑』も
信仰拡大に寄与しました。

学問の神様

「学問の神様」と慕われる菅原道真公
5歳で和歌、11歳で漢詩を詠み、学者ながら右大臣にまで上りつめます。
重税に苦しむ民の暮らしを守ろうと税制改革に尽力し誠実な人柄で、多くの人々から支持されます。また、学問(教育)で国造りをすることにいち早く取り組み我が国の教育の進む道をお示しになられました。

菅原道真公

平安時代,室町時代には鎌倉の禅僧、諸大名、江戸時代には藩校、寺子屋において篤く信仰されるようになります。
学問に向き合い、学問によって社会に尽力した誠実なお人柄だからこそ千年以上たった今もなお、「学問の神様」として信仰され続けているのです。

天神講

菅原道真公を学問の神とする天神様の命日である2月25日と生誕日の6月25日は「天神様の日」とされます。また、毎年1月25日は初天神(天神講)と呼ばれ、年初めの祭りとして行われます。福井では元日には天神様の掛け軸を床の間に祀り、焼きガレイをお供えして、子どもの健康や学業の成就を願う風習があります。

贈る時季

お孫さんへの贈り物は、元旦からお祀りできるよう、孫が生まれた年の暮れ(10月~12月)に贈るのが一般的です。出産予定日が年末の場合、年が明けてからの贈り物も考えられますが、品数は少なくなることがあります。出産前に下見をされて、仮予約もできますのでご相談ください。