よくある質問

【 天神様について 】

「学問の神様」として知られる菅原道真公のことです。平安時代随一の学者であり政治家でもあり、書や和歌などにも秀で、その才能やひたむきな人柄から「天神様」と崇められるようになりました。天神様の描かれたお軸や彫り物を飾り、お子様の成長と学業成就をお祈りします。

男児が誕生されたら、お嫁さんのご実家から嫁ぎ先にお贈りするのが福井の風習となっています。11月から12月の始めに、お歳暮も兼ねてお届けするとよいでしょう。生まれた年の暮れまでに嫁ぎ先に持参し、いただいた家では、その天神様をお飾りして正月を迎えます。

正月から1月25日までお飾りしましょう。天神講の日(1/25)には、焼きカレイをお供えし、おさがりをいただきます

お子様のいらっしゃる若夫婦の家に飾るのがよいかと思います。祖父、父、と代々並べて飾られる家もございますので、その場合は嫁ぎ先のご実家に飾るのもよいでしょう。

床の間がございましたら、そちらにお飾りください。ない場合はご相談ください。

おもに福井と富山の風習です。雪深い北陸地方では、水田耕作に欠かせない雨と水をもたらす雷神とも信仰されていたことから、お子様の成長、学業成就に加え、五穀豊穣も祈願していました。全国的には、破魔弓、羽子板を正月飾りとしてお孫さんに贈ります。

1月25日を過ぎた、からっと晴れた日にお仕舞いください。お軸の場合は、両端をもってなるべく絵に触れないよう巻くと綺麗に長持ちします。彫り物の場合は、サッとほこりを払って箱にお入れください。

【 五月人形・鯉のぼりについて 】

男児の誕生を祝い、5月5日、端午の節句に飾るものです。かつて武家では、勇ましく成長できますようにと願いを込めて、甲冑や刀などを飾ったことから、現代でもお子様の健康、成長、子孫繁栄の祈りを込めて飾られています。

大きな床の間に小さな親王飾りや兜飾では、どんなに上質なものでも貧弱に見えてしまいます。当店では、現代の家の様式に合わせ、さまざまなサイズをご用意していますので、飾りたい場所の間口、奥行き、高さをお知らせいただければ最適なサイズをご案内いたします。

五月人形は5月5日の単語の節句より1ヶ月前までにはご用意されることをおすすめいたします。初めてのお子様が男児であれば、正月から天神様と一緒に飾られる家もございます。

鯉は、生きる力がたくましく強いので縁起がいいといわれています。「これからも元気に育ちますように」という願いを込めて飾られます。

【 ひな人形について 】

女児が誕生すると、お子様の健やかな成長としあわせを願い、毎年、ひな人形を飾り、ひな祭りを催します。また、ひな人形飾りは“将来しあわせな結婚ができますように” と願いを込めたものでもあり、結婚式のシーンを表現しています。

一般的には、お嫁さんのご実家が用意することが多いのですが、ご養子にいかれたりなど、お客様ごとに事情がかわりますので、一度ご相談ください。

初めてのお子様が女児の場合、正月から飾られる方もいらっしゃいます。正月は人があつまる機会もございますので、たくさんの方に見ていただける機会になるかと思います。3月3日の1ヶ月前には飾り始めるとよいでしょう。

飾る場所によって、お選びいただくひな人形の大きさが変わってきます。たとえば、大きな床の間に飾りたい場合と、玄関先に飾りたい場合では、ふさわしいサイズが異なりますので、まずは、どこに飾りたいかをご家族で話し合ってみるのがおすすめです。ご相談もお気軽に。

1日ごとに婚期が1年遅れるという言い伝えもありますが、本来、ひな人形はお子様を厄災から守ってくれるもので、ふしあわせなことを引き寄せるものではありません。ですが、出しっ放しでは傷みますので、3月3日を過ぎた、からっと晴れた日に仕舞いましょう。

ひな人形は、お店に飾ってあるあいだは “人形”、家に飾られて魂が入り、ようやく“お雛様”として守り雛になるといわれています。当店では人形供養も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

4月に入ってからお出しいただくのがおすすめです。青空に悠々とたなびく姿は、日本の美しい伝統風景ですね。