1. HOME
  2. ブログ
  3. 天神様のお供え物の風習について徹底解説!これを読めば基本を理解できます

天神様のお供え物の風習について徹底解説!これを読めば基本を理解できます

天神様のお供え物

毎年1月25日はその年初めての天神様の日として、「初天神(天神講)」と呼ばれています。
福井県と富山県では、天神様へお供え物をするのが風習です。

しかし、どのようなものをお供えするのかご存じない方も多いかと思います。
そこでこの記事では、天神様のお供え物について、以下について解説をしていきます。

  • 天神様にお供え物をする風習の基本
  • どのようなものをお供え物するか

この記事を読むことで、天神様のお供え物の風習について理解することが可能です。
なお、そもそも天神様がどのようなものかについては、以下のページを参考にしてみてください。

それでは、お供え物の風習について見ていきましょう。

天神様にお供え物をする風習の基本

天神様のお供え物の風習の基本

それでは、まず天神様にお供え物をする風習の基本として、以下について見ていきます。

  • お供え物をする時期
  • いつからいつまで飾るか

それぞれ見ていきましょう。

お供え物をするのはいつ?

福井県嶺北地方で古くから行われている「天神講」は、学問の神様である菅原道真公を祀る重要な行事です。
毎年1月25日は、その年最初の天神様の日「初天神」として特別に祝われます。
この日は、家族で道真公への感謝と子どもの健やかな成長を祈願する大切な日です。

福井では、元日に床の間に天神様の掛け軸を飾り、初天神の日に焼きガレイをお供えします。
このお供え物は、早朝に用意することが一般的で、清々しい空気の中で神様への祈りを捧げます。

お供えした後は、家族で焼きガレイをいただくのが一般的です。
これは、道真公のご加護を願い、子どもの学業成就や健康を祈る意味があります。

掛け軸はいつからいつまで飾る?

掛け軸は、通常、元日から飾り始めます。この日は新年の始まりを祝い、道真公への感謝を込めた祈りを捧げるための準備が行われます。

掛け軸を飾る期間については、初天神の日である1月25日を過ぎた後、1月末までに片付けるのが一般的です。
これは、天神様への祈願が一通り終わった後に、静かに掛け軸をしまい、日常の生活に戻るためです。

元日から1月末までの期間、掛け軸を床の間に丁寧に飾ることで、家族全員が道真公のご加護を受けられると信じられています。
特に子どもの健やかな成長や学業成就を願う家庭では、この期間に掛け軸を飾ることで、道真公への感謝の気持ちがより一層深まります。

天神様へのお供え物はどのようなものをする?

次に、天神様へのお供え物はどのようなものをするのか見ていきましょう。
地域別に異なる部分もあるため、福井県・富山県それぞれ、そして共通で必要なものを見ていきます。

福井県における基本的なお供え物

福井県の嶺北地方を中心に伝わる天神講では、正月から床の間に飾られた天神様に、尾頭付きの焼きガレイを供えてお参りするという独特の風習があります。
この焼きガレイは、天神講の前日から当日にかけて、鮮魚店やスーパーの店頭にずらりと並び、地域の人々に親しまれています。

焼きガレイをお供えする理由には諸説ありますが、以下の説が有名です。

  • 庶民の尾頭付き説
    庶民にとって手に入りやすく、ほんのり赤い見た目がタイに似ている「アカガレイ」を代用するうちに、この風習が定着したといわれています。
  • 乾飯(かれいい)語呂合わせ説
    天神様が旅立つ際の食事として、当時の携帯食である「乾飯(かれいい)」にちなんで、カレイが供えられるようになったとする説です。
  • 道真公の好物説
    菅原道真公が城下カレイを好んで食べていたという言い伝えから、この風習が始まったともいわれています。

お参りの後には、この焼きガレイのお下がりをいただき、子どもの学力向上を願うのが通例です。

富山県における基本的なお供え物

富山県でも、学問の神様である菅原道真公を祀る「天神講」が古くから行われており、その際には特定のお供え物が用意されます。
富山県の天神講では、地域ごとに異なる風習が見られますが、一般的なお供え物としては以下のものが挙げられます。

  • お米やお餅が重要なお供え物
    これは、豊穣や家族の繁栄を願う意味が込められており、特に白い餅は清浄さを象徴するとされています。
    餅を鏡餅のように丸く作り、天神様に供える家庭も多くあります。
  • お魚や野菜も欠かせないお供え物
    富山県は海に面しているため、地元で獲れる新鮮な魚を供えることが一般的です。
    特に、ブリや鯛などの尾頭付きの魚が選ばれることが多く、豊作や家族の健康を祈願する象徴となっています。
  • 地域によっては「寒餅」と呼ばれる特別な餅が供えられることも
    これは、寒中に作られる餅で、力強さや健康を願う意味が込められています。

富山県の天神講では、こうしたお供え物を通じて、家族の繁栄や子どもの学業成就を願う風習が今も大切に守られています。

地域問わず共通で必要なもの

上記の通り、地域ごとにお供え物は異なります。
しかし、以下の一部のお供え物は地域問わず共通です。

  • 鏡餅
  • お酒

上記を参考に、お供え物を準備するようにしましょう。

天神様の掛け軸や人形をご用命なら「人形の孫いち」へ

上記で解説した通り、福井県では天神様の掛け軸を床の間に祀り、お供え物をする風習があります。
「人形の孫いち」では、約80年に渡り天神様の掛け軸や人形を扱っております。

目で見て納得してからご購入いただくのがお勧めです。
お近くの方はぜひ一度お越しください。

尺八、尺五といった定番のサイズの掛け軸から、額仕様、丈の短いスタンド付き、木目込、木彫まで多様な種類の天神様を取り揃えています。

長年の経験と信頼を基に、お客様に満足いただける商品を提供することを心掛けていますので、お気軽にご相談ください。

関連記事